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【開催レポート】偏差値至上主義からの脱却。神戸大生チームStandyが「遊び」で届ける起業家精神の形

1. 仮説検証イベント:満員御礼の2日間
2024年11月と12月、起業プラザひょうご(KiP)にて、神戸大学起業部所属のチーム「Standy」による仮説検証を目的としたイベントが開催されました。
今回のイベントは告知開始直後から大きな反響を呼び、当初の定員を急遽増席する事態に。2日間で延べ約70名のお子さんが参加しました。
【第1回】アートスイーツ工房(11月24日)
低学年(1〜3年生)を対象としたこのワークショップでは、「トラブル解決」をテーマに、紙粘土を使ってスイーツを制作しました。
活動内容: チーム結成後、限られた予算内で材料を選び、相手の状況を想像して課題を解決する「アートスイーツ」を開発。最後に成果発表を行い、エージェント認定証を授与しました。
結果: 満足度97%という極めて高い評価を得ました。子どもたちが「限られた材料で工夫する」という起業家のプロセスを楽しみながら体験する姿が印象的でした。

【第2回】起業ボードゲーム体験会(12月21日)
高学年(4〜6年生)を対象に、Standyが独自開発したボードゲーム「みらいクエスト〜ハッピースクール編〜」を実施しました。
活動内容: モノとモノを掛け合わせ未知のアイデアを作るイノベーション体験をはじめ、資金管理、人材雇用、銀行借入など、リアルな経営体験ができるバトルゲームです。
結果: こちらも満足度95%と、参加した多くの親子から「遊びながら金融リテラシーや創造力が身につく」と高い支持を得ました。

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2. インタビュー:成功の裏で見えた「再現性」の壁

イベント終了後、当施設インターン生の平田が、代表の大西さんに今回の実証実験で見えてきた本音を伺いました。
憧れの先に見つけた「教科書にない教育」
「大学入学当初、僕は腐っていたんです」
大西さんは、第一志望の受験失敗を機に、自分の価値を完全に見失っていたと言います。
しかし、大学の起業部で、学歴ではなく「自分たちの作りたい社会をキラキラした目で語り、それに向かって日々努力する姿」に触れ、絶望が希望に変わりました。
「学校の五教科の勉強も大切ですが、それだけではない『生きる力』を子どもたちに伝えたい。それが僕たちの活動の根幹です」。
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「ファシリテーター依存」という新たな課題
今回のイベントは数字上は大成功でした。しかし、大西さんは冷静に課題を見つめています。
「2回のイベントを通して、子どもたちが楽しんでくれたのは、僕たち大学生が各テーブルで盛り上げる『ファシリテーション』があったからではないか、という仮説が生まれました」。
当初は「プロダクト(ゲーム)そのもの」の完成度を検証する予定でしたが、実際には運営側の技量に左右される部分が多かったのです。
「僕たちがいなくても、家庭や学校で子どもたちだけで遊んだ時に、同じように心理的安全性が保たれ、学びが生まれるのか。プロダクトとしての自立には、まだ改善が必要です」。この「楽しさの再現性」への気づきこそ、仮説検証の最大の収穫でした。
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なぜ今、この活動が求められるのか?
今回のイベントを通じて驚かされたのは、親御さんの意識の変化です。
「中学受験を控えた層の親御さんは、もっと五教科の勉強に保守的だと思っていました。でも実際には、『学校では教わらない、今の大学生だからこそ見える世界を教えてほしい』という切実なニーズがあったんです」。
変化の激しい現代、正解を導く力よりも「未知の状況で仲間と協力し、価値を生み出す力(非認知能力)」への期待が高まっています。Standyのボードゲームは、まさにその社会的トレンドのど真ん中に位置しています。
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未来へのビジョンは

Standyは、今回得られた「ファシリテーションなしでも楽しめる仕組み」の構築に向け、さらなるブラッシュアップを続けています。
メンバーは法学部、経営学部、国際人間科学部、文学部と学部も学年もバラバラです。それぞれの強みを活かし、教育とビジネス、そしてエンターテインメントの境界線を溶かしていく彼らの挑戦は、まだ始まったばかりです。
「単なるゲーム作りではなく、子どもたちが自分の人生を『自分事』として捉え直すきっかけを作りたい」。
KiPは挑戦を止めない彼らの次の一歩を、これからもサポートしていけたらと思います。
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