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KiP・入居者インタビュー Vol.001 株式会社ラシサ 時岡 佑太さん

個人のデザイン事務所から法人へ成長。コーディネーターの存在が心強かった。

今回のKiP入居者インタビューは株式会社ラシサ代表でデザイナーの時岡 佑太さんです。当初は個人事務所トキオカデザインとして入居し、2年半後には株式会社ラシサを設立されました。株式会社設立の経緯やKiPの使い方などをお聞きしました。

時岡 佑太(ときおか・ゆうた)。1984年福井県生まれ。デザイナー。「わかりやすく情報を整え・伝える」ことを得意とし、依頼主の「こんなことをやりたい」をデザインの力を使ってサポートしている。

ーーーKiPに入居されたきっかけは何だったんですか?

これまで何度か転職を重ねつつもデザイン関連の仕事をしていたのですが、2018年4月にフリーランスのデザイナーとして独立しました。しばらくは自宅で作業していたんですけど、気づいたらパジャマ姿のままで仕事をしていたり、だんだんプライベートと仕事の境目がなくなってしまって。家で仕事していると妻にも気を遣わせてしまうので、2018年6月にKiPのワーキングデスクを借りました。

ーーー入居してみてどうでしたか?

ワーキングデスクの様子:時岡さん提供写真

デスクトップのパソコンを置くにはやや手狭で、2018年12月には事業も大きくなってきたこともあり、スモールオフィスに移動しました。ランニングコストが大きくなるので最初は不安でした。

場所は三宮のど真ん中にあって便利ですし、近くに本屋があることがうれしかったです。

アイデア出しの仕事が多いので、印刷してアイデア段階のものを「どう?」とコンシェルジュの方に見てもらって反応をいただける距離感なのも良かったです。

距離感で思い出したのは、2019年3月にピタッと仕事が止まった時期があって、コーディネーターの横山さんに助成金とかホームページの更新などについて相談しました。

相談と言いましたが、立ち話でちょっと話していたら、「ちょっと座ってしゃべりましょうか」と言ってもらって話し込むという感じでしたね。答えを導いてもらうというよりか、士気を確認しあうというか。ここも距離感が良かったですね。

その後、何か新しいことをしたわけではなく、今ある仕事をひとつひとつを丁寧にするようになりました。デザインを深堀りして、色を決めるならなぜその色にするのかなどの説明資料をちゃんとつくるとか、細部まで丁寧にお仕事を進めていくと、その仕事が新しい仕事を呼んでくれる、というサイクルができました。

ーーー少しずつ仕事の規模が大きくなっていったんですね。

そうですね。2021年に法人化したタイミングで社名をラシサにしました。最初はトキオカデザインという屋号ではじめたんですが、ライターやカメラマン、イラストレーターなどさまざまな人に関わってもらってるので個人名のトキオカを出すのは違うと思い、法人化のタイミングで社名を変更しました。KiPには司法書士を紹介してもらえたので、法人手続きがスムーズでした。また、税理士による相談会では無料で確定申告に関する質問ができたのも良かったです。

ーーー順風満帆ですね。他の入居企業と仕事したりすることはありますか?

ありますよ。直近ですとマルクファミリーの福山さん(コワーキング会員・マルクファミリー株式会社)の淡路島での仕事をお手伝いしました。

最近はロゴや名刺だけでなく、スローガン、ウェブサイト、リーフレットなどの一式をお願いされることが多いです。

ーーーKiPのオススメポイントは?

他のコワーキングスペースと大きく違うのは、やはり事業を始められからの年数が近い人が集まっていることかもしれないですね。「まだちょっと不安です」という感情をもっているから多分コミュニケーションが取りやすいと思います。

ーーーKiPで開催されるイベントで役立ったことは何かありますか?

グッドマン(Advice from GOOD MAN。業界のトップランナーから「起業」に関しての「わたし理論」をアドバイスしてもらえる講座)は楽しみですね。印象に残っているのはデザインヒーローの和田さんや、nueの松倉さんのゲスト回です。やっぱり刺激になります。おふたりは同業ですが、業種関係なくすごい人に会えるので、時間があるときは参加したいですね。

取材・文/狩野哲也 撮影/横山宗助