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With The Worldと神戸大学が共同研究を開始しました!

株式会社With The World(本社:神戸市、代表取締役:五十嵐駿太)は、神戸大学・大学教育推進機構の横川博一教授(以下、神戸大学)と共に、「国際交流プログラムにおける評価システムの構築」を目的とした産学連携協同研究プロジェクトを、2021年8月より神戸大学産官学連携本部(本部長:河端俊典)の協力により開始します。この研究では、株式会社With The Worldの展開する国際交流プログラムが、外国語のコミュニケーション能力向上においてどのような有効性があるかを分析・検証していきます。

■共同研究の背景

新型コロナウィルス感染拡大の影響を受けて、留学や海外研修などの活動の多くが中止となり、国際交流が例年のように行えない状況です。海外に関心の高い学生の国際交流の機会が失われているこのようなコロナ禍において、With The Worldが展開しているICTを活用した国際教育に取り組むことは必須となっています。今までWith The Worldのプログラムに参加した学校は、オンラインを用いた国際交流の意義を高く感じており、参加校も増加しています。しかし、従来の研究では、このような国際交流プログラムに対する、言語・情意など包括的・総合的な評価システムは確立していないのが現状です。

よって本共同研究では、With The Worldが蓄積するプログラム参加実績(授業データ)を分析し、オンライン国際交流プログラムに対する総合的な評価システムを確立し、プログラムの教育効果の検証を進めることを目的としています。

この検証を通して、英語力を始めとした異文化コミュニケーション能力、課題解決能力などを効果的に向上させる授業実践へつなげることを目指します。

■プロジェクトの概要

・企画名 「国際交流プログラムにおける評価システムの構築」を目的とした産学連携プロジェクト

・実施期間 2021年8月1日 から 2023年7月31日 まで (2年間)

・共同研究代表 株式会社With The World 代表取締役 五十嵐 駿太

    神戸大学・大学教育推進機構 国際コミュニケーションセンター・教授 横川 博一

■研究内容と今後の展望

オンラインシステムを用いたコミュニケーションを行う国際交流プログラムが、外国語によるコミュニケーション能力の向上においてどのような有効性があるかを、プログラムにおける海外諸外国含む参加者のやりとりなどの談話分析によって有効因子を抽出します。

With The Worldが展開するオンラインでのプログラムは、国際交流プログラムであり、英語力育成が主要な目的ではありませんが、企画・運営している企業も参加している児童・生徒・学生も英語力が身につくことを期待しているのも事実です。  

そこで、国際交流プログラムの様子を収録した大量の動画データを、必要に応じて書き起こし、参加者の発話の計量的分析:発話量(発話語数、話速)、語彙、文形式(文構造、統語的複雑さ)、参加者の発話の質的分析:コミュニケーション能力(場面に応じた表現力、英文構成力、方略能力など)、エンゲージメント(かかわり度,インターラクション力など)を明らかにしていきます。

これらの結果に基づいて、言語コミュニケーション能力を再定義し、学校英語教育における活動中心の授業展開や言語運用力育成にかかる教師の役割について実践的示唆を明らかにしていきます。 

また、With The Worldが展開する、世界各地の同年代同士がオンライン媒体を用いてコミュニケーションを行う国際交流プログラムが、外国語によるコミュニケーション能力の向上においてどのような有効性があるかを、心理言語学的言語運用能力の変容、パフォーマンステストによる実社会での実用度などの観点から分析・検証します。

国際交流プログラムにおける取り組みの前後で、英語の基本的な運用能力や課題解決力、相互のコミュニケーション力はどう高まるのかなどについて検証します。

具体的には、外国語運用能力の基盤となる心理言語学的運用能力(発音、語彙、文構造の操作力および流暢さ)にどのような変容が見られるかを測定、また英語力、国際コミュニケーション能力および問題解決力の3要素を包括的に含んだパフォーマンステスト(※独自に開発予定)を実施し、国際交流プログラムの前後における変容を観察します。

本共同研究による評価システムは、With The Worldが展開する国際交流プログラムのさらなる改善へのフィードバックのみならず、学校英語教育において「主体的・対話的で深い学び」を促進する授業実践に対しても有効な知見を提供するものと期待されます。

■共同研究の意義

本共同研究による評価システムを用いて、検証ターゲットをWith The Worldの持つ世界60か国分の連携校で実施する学生を対象に広げていきます。

各国における学習文化・言語力・性格に基づきどのような因果関係があるかを長期間に渡り分析し、大量の個人データにおける成長プロセス、各国・個人の学習文化・言語力・性格(強み・弱み)に適した学習効果が最も発揮される学習プログラムの開発、サポート体制を構築することで日本に留まらず異文化コミュニケーション授業における各国の教育の底上げに貢献します。

参考:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000078599.html?fbclid=IwAR3kapzO–_rEIIx0xeSuBjS2_GM0djTk48YVYPLSeNR4zjC3XRvB4p2GQU